ハンドホールの設置基準とサイズの選定方法

今回の疑問
ハンドホールの設置基準と
サイズの選定方法ってあるの?
結論
ハンドホールの設置に関して法的な義務はありません。
そのため施工性、メンテナンス性を考慮したうえでの判断の基設置する必要があります。
主な設置場所
- 建物引込み部分
- 地中管路の曲がり部分
- 埋設管路の距離50m以下に1基
サイズの選定方法
サイズを選定する際は下記の点を考慮し算出しましょう。
- 配管の外形
- 配管の本数
- ハンドホールの有効寸法
- 配管の離隔
- 配線の種類(強電・弱電)
- 配線ルート(直線・90°曲がり)
本記事のおすすめの方
- 油入とモールドの違いを知りたい方
- 選定方法を知りたい方
- 価格比較の検討を行っている方など
ハンドホールの設置指針
ハンドホールの設置場所において規定等はないから施工性・メンテナンス性を考慮して配置することが重要だね!
建物引込み部分

引込部分は地中埋設の大元の部分となるので引込点と建屋の取り込み付近には設置しておくようにしよう!
地中管路の曲がり部分

曲がり角の場合ケーブルの6・8Rを意識しながら設置しないといけないね!
埋設管路の距離50m以下に1基

ハンドホールサイズの選定方法
選定に必要な条件
ハンドホールのサイズ選定に必要は条件は下記項目になります
- 配管の外形
- 配管の本数
- ハンドホールの有効寸法
- 配管の離隔
- 配線の種類(強電・弱電)
- 配線ルート(直線・90°曲がり)
サイズの計算手順
判断可能な情報の抽出
| 配管サイズは? | FEP100 |
|---|---|
| 本数は? | 1本 |
| 配線の種類は? | 強電用 |
| 配線ルートは? | 直線 |
ハンドホールの有効範囲を確認
メーカーの仕様書から有効寸法を確認しよう!
今回は立基製のハンドホールを基に算出していきます!
ハンドホール断面図【600×600×600】

はりた
こちらがハンドホールの立面図になるよ
有効範囲があるから確認しよう!
ハンドホール有効範囲

- ハンドホールの有効範囲を確認します。
この赤い網掛けの範囲が開口可能範囲になるよ!
外枠からの離隔を確保

- 有効範囲のり面(外枠の部分)から内側に5㎜離隔を確保します。(メーカー推奨)
配管を配置

- ハンドホールを貫通する埋設配管の外形サイズ+10~15㎜離隔を確保し配置します。
有効範囲に実際の配管を配置して収まっているか確認しよう!
将来性や施工時の本数変更も考慮して余裕のある検討を行おう!

これだと2本が限界だからハンドホールのサイズをUPする必要があるね!
ハンドホールの外形寸法
品番 外径
(約mm)内径
(約mm)ピッチ
(約mm)参考質量
(約kg/m)把巻き標準寸法
外径×幅(約m)FP-30 40 30 10 0.2 1.2×0.5 FP-40 54 42 13 0.3 1.5×0.65 FP-50 65 50 17 0.4 1.5×0.6 FP-65 85 66 21 0.6 1.6×0.7 FP-80 102 80 25 0.7 1.6×0.65 FP-100 130 100 32 1.0 2.0×0.8 FP-125 160 125 39 1.5 1.6×1.2 FP-150 189 150 47 2.0 1.8×1.3 FP-200 253 200 55 3.5 2.25×1.1
出典:(地中埋設管「エフレックス」 | 地中埋設用ケーブル保護管「エフレックスシリーズ」 | 電線ケーブル用可とう管路材 | 古河電気工業株式会社 (furukawa.co.jp))より
まとめ
ハンドホールの設置基準とサイズの選定方法
ハンドホールの主な設置場所
- 建物引込み部分
- 地中管路の曲がり部分
- 埋設管路の距離50m以下に1基
ハンドホールサイズの選定方法
- 配管の外形
- 配管の本数
- ハンドホールの有効寸法
- 配管の離隔
- 配線の種類(強電・弱電)
- 配線ルート(直線・90°曲がり)
上記の点を考慮し断面図を基に配置しサイズを選定する
FEPの外形寸法
| 品番 | 外径(約mm) |
| FP-30 | 40 |
| FP-40 | 54 |
| FP-50 | 65 |
| FP-65 | 85 |
| FP-80 | 102 |
| FP-100 | 130 |
| FP-125 | 160 |
| FP-150 | 189 |
| FP-200 | 253 |



