気中負荷開閉器PAS VT・LA内蔵GR付 SOG 戸上電機
VT・LA内蔵GR付PAS
KLT

VT・LA内蔵GR付PAS
用途
本商品には、 開閉器にVT(制御電源用変圧器)・LA(避雷器)を内蔵していますので、設置場所が電源より離れている所や、 既設の設備で新たに制御電源確保のための工事が困難な場所などに最適です。
特長
- 開閉器の負荷側にVT・LAを内蔵していますので、制御電源が確保されており、雷害対策と併せて作業の合理化が図れます。
- 制御ケーブルは開閉器直付け10m付きを標準としています。ご要求により延長も可能です。
種類
| 形式 | 定格電流 | 標準組合せSOG制御装置 (屋外用プラボックス形) |
|||||
| 200A | 300A | 400A | |||||
| 一般地区 | 方向性 | 鋼板製 | KLT-PA-D2N11LT | ● | ● | ● | LTR-P-DOT |
| ステンレス製 | KLT-PSA-D2N11LT | ● | ● | ● | |||
| 無方向性 | 鋼板製 | KLT-PA-N11LT | ● | - | - | LTR-P-OT | |
| ステンレス製 | KLT-PSA-N11LT | ● | - | - | |||
| 関東地区 | 方向性 | 鋼板製 | KLT-PA-HD2N10LT | - | ● | ● | LTR-P-DOT |
| ステンレス製 | KLT-PSA-HD2N10LT | - | ● | ● | |||
| 省庁 | 方向性 | 鋼板製 | KLT-PA-D2N10LT | ● | ● | ● | LTR-P-DOT |
| ステンレス製 | KLT-PSA-D2N10LT | ● | ● | ● | |||
| 無方向性 | 鋼板製 | KLT-PA-N10LT | ● | ● | ● | LTR-P-OT | |
| ステンレス製 | KLT-PSA-N10LT | ● | ● | ● | |||
定格および仕様
| 操作方式 | 手動操作式 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 定格電圧 | 7.2kV | |||||
| 定格周波数 | 50/60Hz | |||||
| 定格耐電圧 | 60kV | |||||
| 定格電流 | 200A | 300A | 400A | |||
| 定格短時間耐電流(1秒間) | 8kA | 12.5kA | ||||
| 定格短絡投入電流 | 20kA-3回 | 31.5kA-3回 | ||||
| 適用系統短絡容量 | 100MVA | 160MVA | ||||
| 定格過負荷遮断電流 | 400A-3回 | 700A-3回 | ||||
| ロック電流値 | 350A±50A | 600A±100A | ||||
| 開閉性能 | 負荷電流 | 200A-200回 | 300A-200回 | 400A-200回 | ||
| 励磁電流 | 10A-1000回 | 15A-1000回 | 20A-1000回 | |||
| 充電電流 | 10A-1000回 | |||||
| コンデンサ電流 | 30A-200回 | |||||
| 無電圧連続 | 1000回 | |||||
| VT | 定格電圧 | 6600/105V | ||||
| 定格周波数 | 50/60Hz | |||||
| 定格負担 | 25VA | |||||
| 定格耐電圧 | 22/60kV | |||||
| 避雷器 | 一般地区・ 関東地区 |
定格電圧 | 8.4kV | |||
| 公称放電電流 | 2500A | |||||
| 動作開始電圧 | 17kV以上(波高値) | |||||
| 制限電圧 | 36kV以下 | |||||
| 定格周波数 | 50/60Hz | |||||
| 特性要素およびギャップ | ZnO素子ギャップレス | |||||
| 省庁 | 定格電圧 | 8.4kV | ||||
| 公称放電電流 | 2500A | |||||
| AC放電開始電圧 | 13.9kV以上 | |||||
| 制限電圧 | 33kV以下 | |||||
| 定格周波数 | 50/60Hz | |||||
| 特性要素およびギャップ | ZnO素子直列ギャップ付 | |||||
| 耐塩じん汚損性能 | 0.35mg/cm2(耐重塩じん用) | |||||
| 主回路口出線 ()内は導体外径 |
一般地区・北陸地区仕様・・・耐トラッキング性EPゴム絶縁電線 関東地区仕様・・・耐トラッキング性EPゴムモールドコーン絶縁電線 |
|||||
| 80mm2(12.0mm) | 100mm2(13.0mm) | 125mm2(14.7mm) | ||||
| 制御回路口出線 | 方向性 | 11心-0.75mm2(Z1・Z2・Y1 3心シールド)、仕上り外径:約18mm | ||||
| 無方向性 | 9心-0.75mm2(Z1・Z2 2心シールド)、仕上り外径:約18mm | |||||
| 質量 | 一般地区 | 方向性 | 鋼板製 | 50kg | 51kg | 52kg |
| ステンレス製 | 48kg | 49kg | 50kg | |||
| 無方向性 | 鋼板製 | 49kg | - | - | ||
| ステンレス製 | 48kg | - | - | |||
| 関東地区・ 省庁 |
方向性 | 鋼板製 | 59kg | 63kg | 67kg | |
| ステンレス製 | 57kg | 61kg | 65kg | |||
| 無方向性 | 鋼板製 | 58kg | 62kg | 66kg | ||
| ステンレス製 | 56kg | 60kg | 64kg | |||
| 規格 | 200A~400A | JIS C 4607(引外し形高圧交流負荷開閉器)準拠 | ||||
| 300A、400A | 全関東電気工事協会推奨認定規格(認定No.第73号) | |||||
制御電源について
- VT内蔵のため、別電源からの接続は不要です。
なお、VT電源から他の機器への電源供給は絶対に行わないで下さい。
(容量不足により、VT焼損の恐れがあります) - 制御線P1・P2間にAC100/110Vを印加しますと、主回路に6600Vが誘起され危険ですので絶対にしないで下さい。
接地について
- 開閉器の外側は必ず接地をして下さい。(A種接地)
- 開閉器内でZ2端子を外箱に接続していますので、SOG制御装置側でZ2端子は接地しないで下さい。
※VC端子は緑色ですがアース接続箇所ではありません。絶対にアース線を接続しないで下さい。(VTが焼損します。)
<ステンレスボックス形SOG制御装置をご選定の場合>
SOG制御装置の外箱が金属製の場合は接地が必要です。
ステンレスボックス形SOG制御装置の外箱は必ず接地をして下さい。(D種接地(開閉器EAと共用接地も可能))
絶縁抵抗測定および耐電圧試験について
・開閉器に内蔵されているVTはSOG制御装置の制御電源専用ですので、試験用電源などには使用できません。
別途試験器用電源をご準備下さい。
・設置後に開閉器、負荷側ケーブルを兼ねて試験を実施される場合には次のように行って下さい。
| 区分 | 絶縁抵抗測定 | 耐電圧試験 | 印加箇所 | 方法 |
|---|---|---|---|---|
| 開閉器 | DC1000Vメガ (100MΩ以上) |
AC10350V (※注1) |
主回路端子一括と大地間 (※注2) |
・開閉器を切状態にする (※注4) ・制御線端末を一括接地する (※注5) |
| SOG 制御装置 |
DC500Vメガ (100MΩ以上) |
AC2000V | 制御回路一括と大地間 (※注3) |
・SOG制御装置に接続 されている全ての制御線を外す (※注5) |
(注)1.避雷器が壊れますので以下の点に注意して下さい。
・直流耐電圧試験はDC17kV以上を印加することはできません。
・商用周波耐電圧試験はAC12kV以上を印加することはできません。
・耐圧試験器が容量不足を起こすと、出力電圧が歪み波高値が異常に高くなることがありますので注意して
下さい。
2.一相毎の商用周波耐電圧試験はVTが焼損しますので絶対に行わないで下さい。
一相のみに試験電圧を印加すると、ケーブル等の対地静電容量を経由し、VTに過電圧が印加され、
SOG制御装置焼損や、VT焼損による線間短絡事故の原因となります。
3.各端子間の測定および印加は行わないで下さい。
SOG制御装置内部には雷害対策のため、SA(避雷器)を取付けています。
もし、各端子間の測定および印加をされますとSA(避雷器)や電子部品が壊れる場合があります。
4.受電状態または一次側(電源側)を接続している時は切状態にして下さい。
5.制御線P1、P2は各々テーピング等で絶縁して下さい。
標準価格(標準組合せ制御装置付・・・屋外用プラボックス形)
| 形式 | 定格電流 | 標準価格(税別)(円) | |||
|---|---|---|---|---|---|
| 一般地区 | 方向性 | 鋼板製 | KLT-PA-D2N11LT | 200A | 935,000 |
| 300A | 1,169,000 | ||||
| 400A | 1,288,000 | ||||
| ステンレス製 | KLT-PSA-D2N11LT | 200A | 982,000 | ||
| 300A | 1,227,000 | ||||
| 400A | 1,350,000 | ||||
| 無方向性 | 鋼板製 | KLT-PA-N11LT | 200A | 675,000 | |
| ステンレス製 | KLT-PSA-N11LT | 200A | 720,000 | ||
| 関東地区 | 方向性 | 鋼板製 | KLT-PA-HD2N10LT | 300A | 1,300,000 |
| 400A | 1,570,000 | ||||
| ステンレス製 | KLT-PSA-HD2N10LT | 300A | 1,345,000 | ||
| 400A | 1,615,000 | ||||
| 省 庁 | 方向性 | 鋼板製 | KLT-PA-D2N10LT | 200A | 1,263,000 |
| 300A | 1,300,000 | ||||
| 400A | 1,563,000 | ||||
| ステンレス製 | KLT-PSA-D2N10LT | 200A | 1,313,000 | ||
| 300A | 1,400,000 | ||||
| 400A | 1,688,000 | ||||
| 無方向性 | 鋼板製 | KLT-PA-N10LT | 200A | 929,000 | |
| 300A | 1,190,000 | ||||
| 400A | 1,325,000 | ||||
| ステンレス製 | KLT-PSA-N10LT | 200A | 974,000 | ||
| 300A | 1,250,000 | ||||
| 400A | 1,388,000 | ||||
SOG制御装置
LTR

SOG制御装置
特長
- 接続端子位置に端子記号と制御線の色を表示していますので、誤結線を防止できます。
- 開閉器のトリップ回路およびSOG制御装置自体の検出回路を常に診断し、万一異常発生した場合は表示灯および警報接点が作動します。(万一の時の早期対応、日常点検に非常に便利な機能です。)
- 制御電源表示灯、Io表示灯(方向性のみ)、Vo表示灯(方向性のみ)、自己診断異常表示灯(方向性のみ)を装備しているため、現状態が一目で判ります。
- 制御電源がなくなっても2秒間は機能を満足することができます。(地絡事故のみ)
- 屋外用ステンレスボックス形、屋外用ステンレスボックス形(キー付)、また、保守点検時に便利な試験用端子台付のラインナップもございます。
定格および仕様
- 方向性(自己診断機能付・・・1回路用のみ)
| 種類 | 1回路用(屋外形) | 1回路用(屋内用埋込形) | 多回路用 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 形名 | LTR-P-DO、LTR-P-DOP、 LTR-PS-DOL、LTR-P-DOT |
LTR-P-DF | LTR-L-D1OQ5、 LTR-L-D1F |
|||
| 定格制御電圧 | AC100/110V(変動範囲85~120V) | AC100V (変動範囲85~110V) |
||||
| 定格周波数 | 50/60Hz | |||||
| 消費電力 | 8VA | 7VA | ||||
| 地絡動作電圧整定値 (完全地絡時の) |
2-5-7.5-10%(4段切替) | 2.5-5-7.5-10-15% (5段切替) |
||||
| 動作位相特性 | 遅れ60°±15° 進み120°±15° | 遅れ15°~60° 進み110°~155° |
||||
| 地絡動作電流整定値 | 0.2-0.3-0.4-0.6A(4段切替) | 0.2-0.4-0.6-0.8-1.0A (5段切替) |
||||
| 地絡動作時間整定値 | 0.1-0.2-0.3-0.5秒(4段切替) | 0.2-0.3-0.5-0.8秒 (4段切替) |
||||
| 試験零相電圧基準値 | 2%時-AC76V、5%時-AC190V、7.5%時-AC285V、10%時-AC381V | 2.5%時-AC95V、 5%時-AC190V、 7.5%時-AC285V、 10%時-AC381V、 15%時-AC571V |
||||
| 停電補償時間 | 2秒(地絡事故のみ) | - | ||||
| 警報接点容量閉路電流 (誘導負荷) |
AC100V | DC100V | AC100V | DC100V | AC100V | DC100V |
| 2A | 2A | 2A | 2A | 3A | 3A | |
| 適合規格 | JIS C 4609(高圧受電用地絡方向継電装置) | |||||
- 無方向性
| 種類 | 屋外形 | 屋内用埋込形 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 形名 | LTR-P-O、LTR-P-OP、 LTR-PS-OL、LTR-P-OT |
LTR-P-F | ||||
| 定格制御電圧 | AC100/110V(変動範囲85~120V) | |||||
| 定格周波数 | 50/60Hz | |||||
| 消費電力 | 8VA | |||||
| 地絡動作電流整定値 | 0.2-0.3-0.4-0.6A(4段切替) | |||||
| 地絡動作時間整定値 | 0.2秒(固定) | |||||
| 停電補償時間 | 2秒(地絡事故のみ) | |||||
| 警報接点容量閉路電流 (誘導負荷) |
AC100V | DC100V | AC100V | DC100V | ||
| 2A | 2A | 2A | 2A | |||
| 適合規格 | JIS C 4601(高圧受電用地絡継電装置) | |||||
管理値および試験条件について
- 方向性
| 試験項目 | 管理値 | 試験条件 |
|---|---|---|
| 動作電流値 | 整定電流値の±10% | Vo:114V(2%設定) θ:30° |
| 動作電圧値 | 2%設定(76V±25%)、5%設定(190V±25%)、 7.5%設定(285V±25%)、10%設定(381V±25%)、 15%設定(571V±25%) ※1回路用は15%のタップはありません。 |
Io:整定電流値の150% θ:30° |
| 動作時間 | 130%→地絡動作時間整定値の±0.1秒 整定電流値の ±0秒 400%→地絡動作時間整定値の-0.1秒 |
Vo:114V(2%設定) Io:整定電流値の130%、400% θ:30° |
| 動作位相特性 | 1回路用 遅れ45°~75°、進み105°~135° 多回路用 遅れ15°~60°、進み110°~155° |
Vo:114V(2%設定) Io:2A (最小整定電流値の1000%) |
注意
1.地絡動作電圧はテスト端子(T)とアース間、あるいは主回路三相一括とアース間に印加して下さい。
2.Vo:地絡動作電圧、Io:地絡動作電流、θ:動作位相角
3.動作時間はSOG制御装置のみの時間です。連動試験での動作時間は管理値の上限に0.1秒プラスした
値です。
(例:動作時間整定値を0.2秒に設定した場合、整定電流値の130%通電時0.4秒以内、400%通電時0.3秒
以内)
4.動作位相特性試験時に、試験器によっては2A(Io最小整定値の1000%)が流せない場合があります。
その場合には、0.3A(Io最小整定値の150%)で実施して下さい。
5.Voは2%設定時の例を示していますので、他のタップで実施の場合は動作電圧整定値の150%を印加して
下さい。
6.多回路用の場合は最小動作電圧値の管理値2%設定が2.5%となります。管理値・・・2.5%設定(95V±25%)
7.地絡動作時間整定値が0.1秒の場合の管理値は、130%で0.07~0.17秒、400%で0.06~0.13秒です。
- 無方向性
| 試験項目 | 管理値 | 試験条件 |
|---|---|---|
| 動作電流値 | 整定電流値の±10% | - |
| 動作時間 | 整定電流値の130%→0.1秒~0.3秒 整定電流値の400%→0.1秒~0.2秒 |
Io:整定電流値の130%、400% |
注意
1.動作時間はSOG制御装置のみの時間です。
2.連動試験での動作時間は管理値の上限に0.1秒プラスした値です。
(動作時間整定値は0.2秒固定ですので、整定電流値の130%通電時0.4秒以内、400%通電時0.3秒以内)
○配電線残留電圧の影響について
単相回路の接続や高圧自動電圧昇圧器(SVR)の設置によって、配電線の対地静電容量や対地電圧が不平衡であれば地絡事故がなくても零相電圧として常時発生します。これを「残留電圧」と呼びます。この状態で試験電圧を加えると、残留電圧と試験電圧のベクトル和がSOG制御装置に印加されますので、残留電圧が大きいと正常値で動作しない時があります。この時は開閉器を開放して残留電圧の影響をなくし、試験を実施して下さい。
○負荷設備による動作時間への影響について
試験器の電源を開閉器負荷側から供給して地絡動作時間を測定すると、動作時間が長くなり管理値から外れることがあります。この場合、負荷設備からの残留電圧が原因と考えられますので、試験器以外の全ての負荷を電源から切離して、再度測定して下さい。
標準価格(開閉器とセットでの特殊品値増し価格)
開閉器とSOG制御装置はセットで販売となります。
制御装置は屋外用プラボックスまたは屋内用(表面形または埋込形)が標準です。
ステンレスボックス形等、特殊品へ変更される場合は下表の値増しが必要となります。
下表以外の仕様については別途お問い合わせ下さい。
| 形式 | 標準価格(税別)(円) | 備考 | |
|---|---|---|---|
| 方向性 | LTR-PS-DO | 20,000 | ステンレスボックス形(パチン錠) |
| LTR-PS-DOT | 20,000 | VT内蔵、VT・LA内蔵開閉器用 ステンレスボックス形(パチン錠) |
|
| LTR-PS-DOQ12 | 28,000 | ステンレスボックス形(キー№0200) | |
| LTR-PS-DOTQ12 | 28,000 | VT内蔵、VT・LA内蔵開閉器用 ステンレスボックス形(キー№0200) |
|
| LTR-PS-DOQ32 | 45,000 | ステンレスボックス形(キー№0200) 試験用端子台、コンセント付 |
|
| LTR-PS-DOTQ32 | 45,000 | VT内蔵、VT・LA内蔵開閉器用 ステンレスボックス形(キー№0200) 試験用端子台付 |
|
| 無方向性 | LTR-PS-O | 20,000 | ステンレスボックス形(パチン錠) |
| LTR-PS-OT | 20,000 | VT内蔵、VT・LA内蔵開閉器用 ステンレスボックス形(パチン錠) |
|
| LTR-PS-OQ12 | 28,000 | ステンレスボックス形(キー№0200) | |
| LTR-PS-OTQ12 | 28,000 | VT内蔵、VT・LA内蔵開閉器用 ステンレスボックス形(キー№0200) |
|
| LTR-PS-OQ32 | 45,000 | ステンレスボックス形(キー№0200) 試験用端子台、コンセント付 |
|
| LTR-PS-OTQ32 | 45,000 | VT内蔵、VT・LA内蔵開閉器用 ステンレスボックス形(キー№0200) 試験用端子台付 |
|
| 多回路用 | LTR-L-D1OQ5 | 284,000 | ステンレスボックス形(キー№0200) |
| LTR-L-D1F | 107,000 | 埋込形 |
SOG制御装置とは?

SOGとは、英語で、Storage Over Current Ground
日本語では「過電流蓄勢トリップ付地絡トリップ動作」と呼ぶ。
Storage Over Current = 蓄勢 + 過電流 = 短絡電流
PASやUGSなどの区分開閉器に設置され、開閉器以降の構内(需要家側)を保護する継電器。
需要家で短絡・地絡事故が発生した場合、PASやUGSを開放して波及事故を防止。
SOG制御装置とPAS内部配線図

SOG制御装置の月次点検
電源ランプは点灯しているか
自己診断表示ランプは点灯していないか
V0、I0ランプは点灯していないか
SOG制御装置の扉は閉めてあるか
ブッシング部の亀裂、損傷、汚損の有無
SOG制御装置の外箱の錆、損傷、汚損
SOG制御装置の中に汚れ、水滴、虫などの有無
SOG試験方法の注意事項
SOGに接続されている既設のP1、P2配線は離線する。
T、E、Kt、Lt、は離線せず既設状態のまま。
Ba、Bcは警報接点。配線がされていればBc(common側)だけ離線する。

P1、P2の既設配線が接続された状態で試験機からP1P2補助電源を印加すると、PAS内蔵VT2次側に電圧印加、6600V/105Vで昇圧、PAS2次側に6600V印加、構内ケーブルに対地静電容量分の充電電流が流れ、PAS内蔵VT容量以上の電流が流れ、VTが焼損する。 また、キュービクル内の作業員が感電する可能性がある。
⇒PASのSOG試験、P1P2配線を外さず電源印加 VT焼損
■最大感度角
SOG試験を行う時、地絡方向継電器の動作範囲は、V₀を基準として、I₀の位相角で決定される。
この時、位相は「最大感度角」で行う必要がある。
位相0度でも試験は行えるが、動作時間測定にて測定時間が少し遅れるケースがある。
※位相特性が遅れ45°~進み135°だった場合、最大感度角は進み45°に設定する。
SOG動作試験上の設定例

地絡電流とZ1-Z2間電圧

零相電圧とY1-Z2間電圧

PAS無停電状態でのSOG試験
PASは投入状態のまま、停電させずにSOG動作試験をする方法

SOG制御装置とPASの連動試験
- 試験機のP1、P2は、SOGには繋がない。
- 試験機のkt、Ltを、SOGのkt、Ltにそれぞれ繋ぐ。
- 試験機のV、Eを、SOGのT、Z2/Eにそれぞれ繋ぐ。
- 試験機の信号線T1、T2は、SOGのP1P2につなぐ。
- 試験機のカウンタストップを「電圧」に切り替える。
- 試験機I0を、整定値の130%に整定する。
- 試験機V0を、整定値の150%に整定する。
- PASを投入する(SOGのP1P2に電圧が出力される)
- 試験機からSOGに電流と電圧を印加し、SOGを動作させ、PASを開放させる。
- PASが開放したことによりP1P2が無電圧となり、試験機のカウンタがストップする。
PAS無停電状態でのSOG試験
- ①警報接点a1、a2、a3、acを外す
- ②制御線、Va、Vb、Vcを外す(他の端子に触れないように、絶縁テープで保護)
- V、E、Kt、Lt、a1、acにDGR試験機から配線し、SOG動作試験を行う
- GR・SOテストスイッチでランプとターゲットが表示される事を確認
- ②⇒①の順で配線を戻す
無停電状態で試験する際の注意点
- DGR試験機の制御電源は別電源からとる。
- SOGのP1P2からDGR試験機の制御電源をとると、PAS内蔵VTが焼損する。
- 無停電状態ではP1P2に105Vの電圧が印加されている。P1P2を短絡させるとVTが焼損する。
- Va-Vc間に電圧が印加されるとPASがトリップする。
短絡電流⇒SO動作⇒PAS開放までの流れ
- 需要家内で短絡事故発生
- PAS内のR相・T相に設置されたOCRが動作(600A±100Aで動作)
- PAS内OCRが動作⇒PAS内の接点が閉じる⇒SOG内のVb-Vc間が導通
- Vb-Vc導通⇒PC2(フォトカプラ)に電流が流れる⇒信号がCPUに伝達
- 需要家の短絡電流により電力側の電線用遮断器(FCB)が遮断⇒停電発生
- PAS内の負荷側に接続されたVTが無電圧⇒SOG制御装置P1P2が無電圧
- SOG内のP1P2が無電圧⇒その信号がSOGのCPUに送信される
- Vb-Vcの導通、P1P2の電源停止、この2条件にてRY2が動作
- 常時は、Vcの先にある「トリップコンデンサ」は蓄電状態
- RY2が動作⇒Va-Vc回路が閉路⇒トリップコンデンサ~Va~トリップコイル~Vcへと電流が放電
- PAS主回路が開放される
SOG制御線
- 制御線のシールドはすでに開閉器本体内で接地されているので、新たに接地をしてはならない。
SOの疑似動作試験方法
- SOG制御装置、P1、P2配線を端子から外しそれぞれテープ絶縁
- PASを投入状態にする
- SOG制御装置のP1P2に電源を印加
- SOG制御装置のVb-Vc間をワニぐちクリップ等で一瞬短絡(PAS内OCRの疑似動作)
- 短絡後の1秒以内にP1P2への電源供給を停止
- SOG内のコンデンサからVa-Vc間に電圧が印加され、PAS内トリップコイルでPASが開放される
SOGのZ2が接地されていなかった場合
SOGの地絡電流検出は、Z1-Z2間の電圧で測定する。
SOGの零相電圧検出は、Y1-Z2間の電圧で測定する。
故にZ2が接地されていない場合、継電器試験でV0が動作しない可能性がある。
実際の運用でもZ2が接地されていない事によりノイズの影響を受け誤動作を起こす可能性がある。
また、SOGのZ2が接地されていないという事は、PAS筐体も接地されていないことになる。
PASが無接地の状態でPASに高電圧が発生した場合、SOG制御装置まで高電圧が印加される。
SOG制御装置が残留電圧による影響で零相電圧が基準値外に
単相回路の接続や、高圧自動電圧昇圧器(SVR)の設置により、配電線の対地静電容量や対地電圧が不平衡であった場合、地絡事故がなくても、零相電圧が常時発生する。これを「残留電圧」と呼ぶ。
この状態でSOGへ試験電圧を加えると、残留電圧と試験電圧のベクトル和がSOG制御装置に印加される。
その場合、残留電圧が大きいと、正常値で動作しない可能性がある。
この場合、PASやUGSの開閉器を開放し、停電状態にして、残留電圧の影響をなくし、試験を実施する。
SOG制御装置の警報回路にサージアブソーバを取り付ける
SOG制御装置の警報ラインは別電源(別接地)系統となるので、雷による影響を回避するため、サージアブソーバの取付が推奨されている。

サージアブソーバ

SOG制御装置の外箱
SOG制御装置の外箱は、ステンレス製とプラスチック製の2種類。


・屋外用プラボックス形
・屋外用ステンレスボックス形(関東地区仕様LA内蔵PAS用)
・屋内用埋込形
「関東地区仕様LA内蔵PAS用」というのがあるらしい。
SOG制御装置が絶縁用トランス内蔵だった場合、ステンレス製らしい。
(SOG制御装置、LTR-P-D 取扱説明書より)

■ステンレス製のSOG制御装置ボックスの接地
開閉器の接地方式が一点接地の場合、ステンレス製のSOG制御装置ボックスは、5.5㎟以上の接地線でD種接地。
※または、PAS筐体のA種接地と共用接地でも可。


