接地|接地線の免除方法について詳しく解説

今回の疑問

 

接地線の免除方法はあるの?

 

結論

接地工事が省略できる場合は次の条件によります。

  • 対地電圧150V以下の機器を、乾燥した場所に設置したとき
  • 低圧用器械器具を乾燥した木製の床や絶縁性の物の上で取り扱うように施設したとき
  • 水気のある場所以外に施設した機器に、電気用品安全法の適用を受けた漏電遮断器(感度電流15mA以下、動作時間0.1秒以内)を施設したとき
  • 電気用品安全法の適用を受ける二重絶縁構造の機器を施設するとき

 

 

本記事の内容

接地工事を計画・施工を行う際条件によって接地工事を省略することが可能となります。これは一般的に適用されている場合が多いため、知識と経験を持って判断することが重要となります。今回は接地工事が省略できる場合について解説いたしますので最後までよろしくお願いいたします。

 

本記事のおすすめの方
  • 接地工事の省略を行いたい方
  • 図面に記載がない場合本当に不要か疑問に思った方など

 

 

接地工事が省略できる場所

 

接地工事が省略できる場合
  • 対地電圧150V以下の機器を、乾燥した場所に設置したとき
  • 低圧用器械器具を乾燥した木製の床や絶縁性の物の上で取り扱うように施設したとき
  • 水気のある場所以外に施設した機器に、電気用品安全法の適用を受けた漏電遮断器(感度電流15mA以下、動作時間0.1秒以内)を施設したとき
  • 電気用品安全法の適用を受ける二重絶縁構造の機器を施設するとき

 

これらの適用接地工事はD種の場合になります

対地電圧150V以下の機器を、乾燥した場所に設置したとき

 

照明器具の仕様を見てみると違いがわかるよ!

使用電圧100V~242V(ボルトフリー)の場合、規定の電圧を超えるため器具自体に接地端子が取り付けられています。

 

各機種ごとの商品仕様書を確認して接地端子の有無を確かめてみよう!

低圧用器械器具を乾燥した木製の床や絶縁性の物の上で取り扱うように施設したとき

フローリングの部屋のイラスト

水気のある場所以外に施設した機器に、電気用品安全法の適用を受けた漏電遮断器(感度電流15mA以下、動作時間0.1秒以内)を施設したとき

脱衣所のイラスト

電気用品安全法の適用を受ける二重絶縁構造の機器を施設するとき

 

このマークが記載された機器は接地を省略することが可能です

二重絶縁マークを表示した製品は二重絶縁構造ですのでアース(接地)する必要のない製品です。
このマークを表示した製品は電気用品安全法に基づく技術上の基準に適合、又は準じて(電気用品安全法適用外の製品)製造されております。
このマークを表示していない製品は労働安全衛生規則などの規定により漏電しゃ断器を設置し、さらにアース(接地)をしてご使用ください。

出典:(二重絶縁/株式会社マキタ (makita.co.jp))より

 

 

接地工事が必要な場所と省略の可否

A種接地工事 避雷針、避雷器、高圧、特別高圧機器

省略不可

B種接地工事 変圧器(一次二次の混触事故時の危険防止)

省略不可

C種接地工事 300Vを超える機器

省略不可

D種接地工事 300V以下の機器

省略可能

 

D種接地工事を省略する場合が多いね!

接地工事を省略する場合以下の点について留意しよう!

  • コストに影響するか

接地工事を省略すれば材料費・工賃を抑えることが可能となります

  • 施工性はよいか

接地線を省略したが件名全体として2心のケーブルはほとんど使用しておらず別で頼む必要がないか

まとめ

接地線の免除方法
  • 接地工事を省略できる場合
  1. 対地電圧150V以下の機器を、乾燥した場所に設置したとき
  2. 低圧用器械器具を乾燥した木製の床や絶縁性の物の上で取り扱うように施設したとき
  3. 水気のある場所以外に施設した機器に、電気用品安全法の適用を受けた漏電遮断器(感度電流15mA以下、動作時間0.1秒以内)を施設したとき
  4. 電気用品安全法の適用を受ける二重絶縁構造の機器を施設するとき

接地工事による省略の可否

  • A種接地工事|省略不可
  • B種接地工事|省略不可
  • C種接地工事|省略不可
  • D種接地工事|省略可

上記4項目を基にD種接地工事の省略が可能となります。負荷の電圧・設置環境等により適用の可否が異なりますがコスト・施工性をよく考慮し検討を行いましょう。

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