なぜカーボンニュートラルを目指すのか

気候危機を回避するため、いまから取り組む必要があります

世界の平均気温は2017年時点で、工業化以前(1850~1900年)と比べ、既に約1℃上昇したことが示されています。このままの状況が続けば、更なる気温上昇が予測されています。

日本の平均気温の変化:1900年から2020年までの各年ごとの平均気温を、1991年から2020年までの平均気温からの差として示したグラフ(※出展:気象庁ホームページ)
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近年、国内外で様々な気象災害が発生しています。個々の気象災害と気候変動問題との関係を明らかにすることは容易ではありませんが、気候変動に伴い、今後、豪雨や猛暑のリスクが更に高まることが予想されています。日本においても、農林水産業、水資源、自然生態系、自然災害、健康、産業・経済活動等への影響が出ると指摘されています。
こうした状況は、もはや単なる「気候変動」ではなく、私たち人類や全ての生き物にとっての生存基盤を揺るがす「気候危機」とも言われています。

世界の平均地上気温の変化:1950年から2100年までの過去の平均気温と将来的な予想気温を、1986年から2005年までの平均気温からの差として、CO2などの排出を抑えた場合と抑えない場合との2つのシナリオで示したグラフ(※出展:IPCC AR5 WGⅠ SPM Fig. SPM.8(a))
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気候変動の原因となっている温室効果ガスは、経済活動・日常生活に伴い排出されています。国民一人ひとりの衣食住や移動といったライフスタイルに起因する温室効果ガスが我が国全体の排出量の約6割を占めるという分析もあり、国や自治体、事業者だけの問題ではありません。

カーボンニュートラルの実現に向けて、誰もが無関係ではなく、あらゆる主体が取り組む必要があります。

将来の世代も安心して暮らせる、持続可能な経済社会をつくるため、今から、カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現に向けて、取り組む必要があります。

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